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おそらくアニメ業界用語です。(テレビ局の方に聞いても知らない用語でしたので)
スタッフが確認の為に見る完成した作品の納品形態のビデオディスクです。
今はDVDですが、5年くらい前まではVHSのビデオでした。
そのパッケージがメーカー名もなにも表示されていないホワイトパッケージな事からついた呼び名だと思います。
テレビシリーズをやっているとその白箱を毎週スタッフでチェックして自分の担当カットを悔やんだり他のカットの仕上がりに刺激を受けたりするものですが、関わっていた作品の放送が6月で終わりこの時期は秋から始まる新番組の制作中でしばらく白箱を見る事がありません。
その秋の新番組のラッシュ(音のついていない絵だけのフィルム)が届きました。
新しくやる作品が映像になって見れる。
背景としての上がりはもっと以前に確認しているのですが、それは自分達の描いた絵ですからむしろ
うまくいっているかいないかはもう何度も見直しているので仕上がりはあらかた想像できています。
ですがキャラクターと合わさって撮影効果がのって動きのあるフィルムになった時の感動は毎作品ごとに新鮮なものがあります。
何か新しいものを作っている、それが形になる最初の瞬間がラッシュチェックなのだと感じます。
今回の作品は26本ですが、この瞬間から本格的にレースがスタートしたと言えるでしょう。
もう止まる事はありません。
走りながら、補給し、ケガをしても走りながら直す。
いつだかみたフランスの自転車レースでレース中に足に出来た豆を治療している選手の映像は衝撃的でした。
毎話数のラッシュや白箱を確認しながら少しづつ軌道修正しながら最終話にむかって完成度を上げていく。
テレビシリーズにはそんなレースにも似たリアルタイムな臨場感があります。
走り始めは楽しいものです。
今回の26本もその楽しい気分のままゴールしたいものです。