アニメーション背景美術制作会社 bamboo みんなのつぶやき
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デジャブ
別にSFの話では有りません。
別にSFの話では有りません。
背景マンには良く起きる現象です。
厳密に言えば少しニュアンスが違うのですが、初めて訪れた土地やその景色。
ある場所に立った時、そこから見える風景を『知っている』
この路地を曲がって、もう少し歩くと『ほらっあの建物が見えてきた』
そうです。行った事はなくても描いた事はあるのです。
描いてから何ヶ月後、あるいは何年後かにその地に立ったとき懐かしく思えたりする事が多々有ります。
もちろん、描いた場所とわかっていてそこを訪ねる時もあります。
又、あまりにも年月がたちすぎていて不意に目の前に現れた風景に『ああっあの時描いたのはここだったのか』
と、突然気付かされる時も有ります。
そして、「ほらやっぱりこーいう光りのさし方をするんだ」とか、「アリャ、この時間、ここには日がささないのか」なんて検証を勝手に始めながら、その道を歩くのです。
描いたと言う事は、ただ写真を見たのとは違い普段気にも留めないものにまで意識を向けて、調べ、解析し、自分のフィルターを通して絵にしているわけです。
先日、仕事仲間の結婚祝いのパーティーを東京湾の屋形船でやる企画が有り、湾岸の夜景を海から眺める機会があったのですが、これもつい最近参加した仕事のデジャブ(というにはあまりにも最近)な体験になりました。
こんなときも風景は初めてなのにやけに懐かしく、そしてリアリティーをもって迫ってきます。
夜の海の暗さと底に映り込む街の光り。
ライトアップされた巨大な建造物。
風。
とてもすてきな体験をした夜でした。
K夫妻、お幸せに。
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